ぽめぽめらんど

七侍のおかげでどんな終わりも綺麗に彩られた世界

ビューティフル・サンデイを見て

先日ついに桐山照史くんの出演していた『ビューティフル・サンデイ』のDVDが我が家に届き、2日に分けて第1場、第2場、第3場、カーテンコールと見させてもらいました!

 
この舞台がやったのは2012年。私が桐山照史くんの担当でありつつも外部舞台というものに興味が持てず見るのを流した舞台…。
あの頃の私に言いたい。
なぜ生で見なかった。
 
舞台は主要出演人物が3人ということもあり、ストーリーは追いやすいが進むにつれてどんどんと3人の抱える闇が明かされていくもの。
 
以下、詳しく説明してみようと思う。
 
簡単なあらすじ↓
ある日の朝、ベッドに見知らぬ女ちひろが入っているのを見つけ、驚く秋彦。様々な押し問答をしている間に帰ってくる秋彦の恋人・浩樹。実はちひろは彼らの前にこの部屋に住んでいた住人。酔っぱらってつい入り込んでしまったという。浩樹と意気投合したちひろはずるずるとこの部屋に居座る。この日は秋彦と浩樹の同棲3周年記念日。秋彦はプロポーズしようと思っていて、浩樹は別れを切り出そうとしていた・・・。
 
最後まで見終わった感想は単純で、
セリフ量やばい。(語彙力)
何度も言うがこの舞台の出演人物は3人。2時間近いお話の中で3人は話し、笑い、怒り、歌う。しかし、その多いセリフの一つ一つにもしっかりとした感情があり、舞台中を駆け巡っている。
 
 ※ 以降、ほんのりネタバレ含みます。
第2場以降、ちひろが子宮頸がんの検査の話題を出したとき、秋彦のお見合いの話をし始めたとき、その他様々な場面でヒロの発言の端々に少しの憂いを帯び始める。
そして 、少しずつ伏線と言いう名の闇が顔を出す。相手を想うあまりの優しい嘘で包まれていたその闇が第3幕でドン、と重く3人を包むのです。
HIV検査でさ、陽性だってわかって、それまで一緒に住んでた男にも出てけって言われてさ!はっきし言って俺死にたかったもんね!」
声色は明るいけれども表情も思い出も痛々しい。膝枕している秋彦の手に重ねるヒロの手が切なくて切なくて…
徐々にヒロと秋彦の〝さよならの準備〟が整っていきます。
ここからは舞台の大山場。
ヒロと秋彦の掛け合いのシーン。
相当重く、言い合う言葉もそれぞれのファンが「そんな言葉言ってもいいの !?」と心配になってしまうようなものばかり。
このブログを見て、「少し見てみたいかな」と思って下さる方がいるかもしれないので、ここのシーンは省略させて頂きます。
それでも深く心に響く言葉ばかり。
 
男は怒り、女はとぼけ、ゲイは笑う。素晴らしき日曜日。
このキャッチコピーが舞台のすべてを表しているなぁと見終わった後しみじみと感じました。
さてこれを見ながらもう1度、これから何回もこの舞台を見たいと思います。
 
It's a bautiful sunday !!!